山梨大学
大学院 総合研究部 教育学域
教育学系(科学文化教育講座)

准教授

佐藤 寛之

サトウ ヒロユキ
Satoh Hiroyuki

経歴

  1. 山梨大学 准教授 (大学院総合研究部) 2014/10/01
  2. 山梨大学 准教授 (大学院教育学研究科) 2014/04/01-2014/09/30
  3. 佐賀大学 准教授 (文化教育学部) 2009/10/01-2014/03/31
  4. 佐賀大学 講師  (文化教育学部) 2007/04/01-2009/09/30
  5. 東京学芸大学附属竹早中学校 教諭 2002/04/01-2007/03/31
  6. 桐光学園中学高等学校    教諭 1996/04/01-2002/03/31

学位

  1. 博士(教育学) 東京学芸大学 2006/03/16
  2. 修士(教育学) 横浜国立大学 2003/03/25

研究分野

  1. 教科教育学 理科教育学
  2. 科学教育

研究テーマ

  1. 主に義務教育課程の子どもが自然事象を理解するための「学習プロセス」や理解を促進する際に表出する子どもの「比喩的表現」に着目した理科の教授・学習論に関する研究に取り組んでいます。

競争的資金等の研究課題

  1. 理科学習場面で子どもが行う受容すべき情報の選択とその質的価値の検討に関する研究 科学研究費補助金 基盤研究(C) 独立行政法人日本学術振興会 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金) 2016/04/01-2020/03/31
  2. 科学的な思考や表現の能力を熟達させる比喩的表現に関する研究 科学研究費補助金 基盤研究(C) 独立行政法人日本学術振興会 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金) 2013/04/01-2016/03/31 本研究では、理科学習場面において子どもが表出させた比喩的表現を通して、子どもの科学的な思考の様態と科学概念形成過程における比喩的表現の役割を精査した。研究成果の概要は,以下の通りである。 1)小学生であっても、メタファー・アナロジー等の比喩的表現とその類似性を検討し、モデルを構築することは可能である。そして、子どものモデル構築における根拠の提示についても、子どもが意図を理解して行うことがある程度は可能である。 2)学習者は、自らが構築したモデルと他者のモデルを比較し評価(理解)したり、モデルの設定に関する条件を考えたりすることで、自らの科学概念を更新する必要性を自覚する。
  3. ICTを活用した自己調整学習実践の為の理科教授スキームの開発 科学研究費補助金 基盤研究(C) 独立行政法人日本学術振興会 科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金) 2012/04/01-2015/03/31 研究期間を通して,以下の2つの視点から研究を進めた。1.ICT(情報通信技術)を導入した理科授業の理論的枠組の有効性 2.子どもの認知的変容から見たICT機器の利活用の効果 1の視点について。構成主義的な理科授業の理論的裏付けを持つ,理科教授スキームを援用した「ICTを利活用した自己調整学習実践の為の理科教授スキーム」の作成と授業実践への適用可能性,有効性について小学校,中学校,高等学校の授業実践を通して検証することができた。 2の視点について, 小学校,中学校,高等学校の授業実践をプロトコル分析,授業実施から1年後に行ったパフォーマンステスト等を通して検証することができた。
  4. 理科学習における進捗状況の把握と調整を促進する授業方略の開発 科学研究費補助金 若手研究(B) 文部科学省 科学研究費補助金 2010/04/01-2012/03/31 本研究の授業実践事例により、以下のようなことが明らかとなった。 1.学習課題を遂行するための情報の質について、より具体的に考えることができる子どもほど、新たな課題を見出し解決しようとする際にも、学習の来歴から必要となる情報を吟味し解決を試みている。 2.子どもが学習し理解した内容を自分なりに説明でき、その考えを他者と共有し評価しあう学習活動は、理科学習における進捗状況の把握と調整を促進する一助となる。
  5. 理科学習における認識論的Vee地図の活用に関する研究 科学研究費補助金 若手研究(スタートアップ) 独立行政法人日本学術振興会 科学研究費補助金 2007/04/01-2009/03/31 理科授業場面において学習の振り返りを促すために活用した認識論的Vee地図は、学習者にとっても自己効力感や内発的な価値意識の向上に高い有用性を示すことを改めて明らかにした。また、認識論的Vee地図の作成の過程を通じて、教師だけでなく学習者自身にも学習プロセスの把握を促すことからも、理科学習における認識論的Vee地図の活用は熟達が望まれる科学的リテラシーの育成に寄与する自己制御的学習を支援する一助となりうる。

著書

  1. 新訂 平成29年度版学習指導要領対応 小学校教員志望学生のための理科教育入門書 松森靖夫,森本信也,和田一郎,加藤圭司,佐藤寛之,ほか4名 第5章,第10章(10-3・10-4) 東洋館出版社 2018/03/10 978-4-491-03488-1 初等教員養成課程での学修者の理科の授業づくりに関する疑問に答えるために,理科教育の入門書として,52の学生の悩みや疑問に対して返答の形で解説をしたもの。(学習指導要領の改訂にあわせて,加筆修正をしたもの。) 小学校の理科授業の方法や理科室の運営・観察・実験器具の環境整備・管理の各項目について分担執筆。
  2. アクティブに学ぶ子どもを育む理科授業 森本信也,黒田篤志,和田一郎,小野瀬倫也,佐藤寛之,渡辺理文 第5章「ICTの活用によるアクティブに理科を学習する子どもへの支援」 学校図書 2017/04/05 987-4762502248 主に学校現場で理科を教える教員を対象に,アクティブに学ぶ子どもを育むための理科授業デザインの構成要素について具体的な事例とともに解説したもの。 子どものアクティブな理科学習への支援に寄与するICTの条件,ICTの活用により活性化する子どもの理科学習,子どものアクティブな理科学習を具現化する授業デザイン等について分担執筆。
  3. 理科授業をデザインする理論とその展開:自律的に学ぶ子どもを育てる 森本信也,森藤義孝,小川哲男,小野瀬倫也,佐藤寛之,その他9名 第Ⅱ部第1章「描画や比喩的表現からみる子どもの学び」 東洋館出版社 2017/03/01 987-4491033303 理科授業に表れる子どものアクティブな学習を評価し,その変容を図るための指導の方法について,多くの具体的事例とともに論じたもの。「理科授業で子どもの学びを価値づけ,評価する視点」を検討するために,子どもの描画や比喩的表現が意味するものやそれらの表現の広がりと科学概念構築との関係を具体的な事例とともに解説した「描画や比喩的表現からみる子どもの学び」について分担執筆。
  4. 小学校教員志望学生のための理科教育入門書 松森靖夫,森本信也,和田一郎,加藤圭司,佐藤寛之,ほか3名 第5章「小学生が興味をもつおもしろい理科授業とは,何か:理科授業の方法」,第10章「理科室の環境整備は,どのように整備すればよいのか:観察,実験機器の整備と管理」 東洋館出版社 2013/12/01 978-4491029818 大学・短期大学における初等教育課程での学修者の理科の授業づくりに関する疑問に答えるために,理科教育の入門書として,52の学生の悩みや疑問に対して返答の形で解説をしたもの。 小学校の理科授業の方法や理科室の運営・観察・実験器具の環境整備・管理の各項目について分担執筆。
  5. 小学校理科の指導 森本信也,森藤義孝,石井雅幸,大貫麻美,佐藤寛之,他8名 電気の実験器具等の解説と,理科授業におけるICT活用法及びICT活用型の指導案の執筆 建帛社 2009/09/01 987-4767920948 初等教育課程の理科教育法,教科専門・理科のテキスト。小学校学習指導要領解説理科編のキーワードをつなぎ合わせ,子どもの問題解決を中心とした学習活動の充実を図るための方法を中心に解説をしたもの。小学校理科のエネルギー領域の学習内容・教材や,理科授業におけるICT活用法,実際の学習指導の各項目について分担執筆。

論文

  1. 研究論文(学術雑誌) 共著 「昆虫の体のつくり」の学習前後における児童の認識状態の評価:自由記述法と描画法を併用して 佐々木智謙,佐藤寛之,塚原健将,松森靖夫 理科教育学研究 日本理科教育学会 58/ 4, 403-410 2018/06/22 1345-2614 10.11639/sjst.sp17008 本研究では 「昆虫の体のつくり」の学習前後の児童の認識状態を評価した。得られた知見は, 以下の4点である。1)「昆虫の体のつくり」について, 命題A(昆虫の体は, あたま・むね・はらの3つの部分に分かれていること)及び命題B(昆虫のむねには, 6本のあしがあること)に依拠した科学的な説明ABを行えた第2学年児童は皆無であり, 第3学年児童においても約30%にとどまっていること, 2)第2学年の場合, 昆虫概念の内包と外延の認識も乏しいため, 特定の昆虫や生き物を事例にして非科学的説明を行った児童が約95%にも及んだこと, 3)第3学年の場合, 命題Aのみに依拠した科学的な説明Aが約40%存在する一方, 命題Bのみに依拠した科学的な説明Bはわずかに約1%のみであったこと, 及び4)両学年のうち, 数%の児童が人の体のつくりとの比較・照合して説明していた。評価結果に基づき, 我が国の現行の「昆虫の体のつくり」の学習指導を再構成するための視点を提案した。
  2. 研究論文(学術雑誌) 共著 心臓の位置に対する小学生の認識状態の評価:科学系博物館の展示物である人体模型の見学を通して 佐々木智謙,佐藤寛之,北原美遥,松森靖夫 理科教育学研究 日本理科教育学会 58/ 4, 393-402 2018/06/22 1345-2614 10.11639/sjst.sp17006 本研究では, 科学系博物館の常設展示物の一つである人体模型に着目し, その見学前後の心臓の位置に対する小学生の認識状態の変容を把握するための評価シートを考案して試行した。その結果, 得られた主な知見は以下の通りである。①見学前, 評価シートに回答した計263人の小学生のうち, 約40%が「心臓は胸の左側に位置する」という誤概念を保持していた。②見学後, この誤概念を保持している小学生は10%未満に減少した。③見学前に心臓の位置を正しく認識できた小学生は約20%であったが, 見学後は約60%に増加した。そして, 評価シートの試行結果や表出した問題を踏まえながら, 評価シートのさらなる活用を目指して, 計5点(評価シートの構成と内容, 見学方法, 展示物の展示方法, 人体模型, 及び学校理科などの教科との連関)から検討を加えた。
  3. 研究論文(学術雑誌) 共著 心臓の構造に関する小学校教員志望学生の認識状態の分析 佐々木智謙,佐藤寛之,松森靖夫 理科教育学研究 日本理科教育学会 58/ 3, 239-249 2018/03/31 1345-2614 10.11639/sjst.17025 本研究の主な目的は, 心臓の構造に関する小学校教員志望学生の認識状態を明らかにすることにある。具体的には, 心臓の内部構造及び心臓に繋がる血管の様子を, 質問紙法によって調査した。得られた主な知見は以下の通りである。(1)心臓の構造について科学的に正しい認識を有する学生は皆無であり, 学生の回答は計44の模式図に分類できたこと。(2)心臓内部に閉鎖的空間をもつ構造, 及び心臓内部の左右の心室間に血流経路を示した学生は各10%以上存在したこと。(3)心臓内部の構造に弁を示した回答は43.3%であり, 計4の弁(僧帽弁, 大動脈弁, 三尖弁, 及び肺動脈弁)を科学的に正しい位置と向きに示すことができた学生は1人のみであったこと。(4)心臓内部の各部屋に連結する計6の血管の位置を正しく回答できた学生は1人のみであったこと。上記(1)~(4)の学生の実態に基づきながら, 更に学習指導を要する心臓の構造についての知識・思考等を抽出した。
  4. 研究論文(大学,研究機関紀要) 共著 小学校教員志望学生を対象とした酸とアルカリに関する認識調査 佐藤寛之,佐々木智謙,松森靖夫,望月健人,萩原修 教育実践学研究 山梨大学教育学部附属教育実践総合センター 23, 103-114 2018/03/31 1881-6169 小・中学校の理科学習において,水溶液に関する学習は,身の回りの物質への理解を深化・拡大させていくためにも重要な意味や意義をもつものといえる。そのため,水溶液に関する学習を指導・支援する教師には,適切な科学的概念の構築が授業をデザインしていくうえでも必要となってくる.そこで,本研究では,酸と塩基における代替的な概念に関するHanqing & Laura の指摘をもとに,小学校教員志望学生を対象とした酸とアルカリに関する認識状態を把握することを目的として,質問紙調査を実施した.その結果,水溶液の「液性」,「中和と塩」,「液性の強さ」において,学生は低い認識状態にあることが明らかとなった。
  5. 研究論文(大学,研究機関紀要) 共著 子どもの科学概念構築を促す授業デザイン支援システムの検討─ 授業改善支援事業での実践を通して─ 小野瀬倫也 佐藤寛之 初等教育論集 国士舘大学初等教育学会 19, 18-31 2018/03/31 1346-2555

研究発表

  1. 口頭発表(一般) 液性の強さについての認識を高める理科授業デザインに関する考察 日本理科教育学会第56回関東支部大会 2017/12/09
  2. 口頭発表(一般) 理科教授スキームを活用した指導力向上研修の試み 日本理科教育学会第56回関東支部大会 2017/12/09
  3. 口頭発表(一般) ICT機器を活用した理科学習指導方策の提案 日本理科教育学会第56回関東支部大会 2017/12/09
  4. 口頭発表(一般) 心臓に関する展示物が及ぼす子どもの認識への影響 日本理科教育学会第56回関東支部大会 2017/12/09
  5. 口頭発表(一般) 昆虫の体のつくりに関する認識状態の調査 日本理科教育学会第56回関東支部大会 2017/12/09

上記以外の発表の総数

  1. 2013 5 2 3
  2. 2012 9 2 7
  3. 2011 6 3 3
  4. 2010 5 2 3
  5. 2009 4 2 2

社会貢献活動

  1. 平成27年度山梨県教育委員会教育職員免許法認定講習 2015/08/19-2015/08/20 「教育課程と学力形成」
  2. 平成27年度防災教育講習会 2015/08/10-2015/08/10 役割:指導助言 内容:危険回避能力を育成するための防災教育の在り方について
  3. 平成27年度理科の観察・実験指導等に関する研究協議 2015/05/07-2015/10/27 役割:研修講師 内容:講義・演習(観察・実験)、指導・助言(授業研究会(相互の授業参観))

所属学協会

  1. 日本理科教育学会 2001/06/01
  2. 日本教科教育学会 2003/07/01
  3. 日本科学教育学会 2006/10/01
  4. 日本物理教育学会 2010/12/01
  5. 日本教授学習心理学会 2013/07/01

学外委員

  1. 山梨県教育委員会 山梨県立甲府南高等学校SSH運営指導委員会 委員 2016/04/01
  2. 日本理科教育学会 「理科教育学研究」編集委員会 事務局員 2016/04/01
  3. 山梨県教育委員会 山梨県立巨摩高等学校SSH運営指導委員会 委員 2014/04/01
  4. 佐賀県玄海町教育委員会 佐賀県玄海町小中学校基本構想等検討委員会 委員長 2012/03/26-2015/03/31
  5. 日本理科教育学会 広報委員会 委員 2011/04/01-2015/03/31