山梨大学
大学院 総合研究部 工学域
電気電子情報工学系(電気電子工学)

教授

内山 智香子

ウチヤマ チカコ
Uchiyama Chikako

経歴

  1. お茶の水女子大学 人間文化研究科 助手 1991/04/01-1993/03/31
  2. 理化学研究所・基礎科学特別研究員 1993/04/01-1994/03/31
  3. 山梨大学講師(工学部) 1994/04/01
  4. 山梨大学助教授(工学部) 1998/04/01
  5. 山梨大学教授(工学部) 2011/04/01

学歴

  1. お茶の水女子大学 1991/03/31

学位

  1. 博士(理学) 埼玉大学
  2. 学術博士 お茶の水女子大学

教育・研究活動状況

近年、ナノテクノロジーなど、微小世界に対する実験技術が発展し、量子力学的原理を用いた新たな技術創成が進んでいます。例えば、量子情報処理や量子輸送等の分野では、電子や原子核、イオン、光子といったミクロな実体に対する精密な制御が可能となってきています。しかし、ミクロな実体を完全に孤立させることはできません。これらは周囲をとりまく環境世界の影響を必ず受けています。そこで、上記の技術創成には、この環境世界の影響の評価が必須です。多くの場合、環境世界の影響は量子制御を困難にします。しかし、最近は環境世界の影響を利用した制御についての提案も行われており、今後の理論発展が期待されています。この環境世界を取り込んだモデルを量子開放系と呼びます。当研究室では、量子情報処理や量子輸送等に対する環境世界の影響を評価するとともに、この利用方法の提案に取り組んでいます。

研究分野

  1. 数理物理・物性基礎 物性基礎論

研究キーワード

  1. 量子熱流制御
  2. 量子情報
  3. デコヒーレンス
  4. 非平衡統計力学

研究テーマ

  1. 量子熱流制御に関する研究
  2. 効率的な量子エネルギー伝送に関する研究
  3. 擾乱下での量子チャンネル理論に関する研究
  4. 量子情報の制御に関する研究

競争的資金等の研究課題

  1. 量子開放系における「情報」の流れに対する非平衡統計力学的アプローチ 奨学寄附金 国立情報学研究所 研究者交流促進プログラム 2017/04/01-2017/09/30
  2. スピンポンピング効果の流れ生成メカニズムのミニマムモデルに基づく解明 科学研究費補助金 2016/04/01-2019/03/31
  3. 量子開放系における”情報”の流量と質の定量化に関する研究 科学研究費補助金 2015/04/01-2018/03/31
  4. 非平衡散逸系におけるプロトコル依存性の解析とその「熱」機関への応用 科学研究費補助金 2013/04/01-2017/03/31
  5. 量子統計力学的分析を用いたナノシステムの分析 科学研究費補助金 2006/04/01-2008/03/31

論文

  1. 研究論文(学術雑誌) 共著 Environmental engineering for quantum energy transport (量子伝送に対する環境系制御) Chikako Uchiyama, William J. Munro and Kae Nemoto npj Quantum Information Springer Nature 4 2018/07/24 10.1038/s41534-018-0079-x
  2. 研究論文(学術雑誌) 共著 Nonadiabaticity in spin pumping under relaxation (緩和過程下でのスピンポンピングにおける非断熱性) 橋本一成、多々良源、内山智香子 PHYSICAL REVIEW B アメリカ物理学会 96 2017/08/30 2469-9950 10.1103/PhysRevB.96.064439
  3. 研究論文(学術雑誌) 共著 Energy backflow and non-Markovian dynamics Giacomo Guarnieri,Chikako Uchiyama,Bassano Vacchini PHYSICAL REVIEW A 93, 1-10 2016/01/01 1050-2947
  4. 研究論文(学術雑誌) 単著 Dynamics of quantum tomography in an open system Chikako Uchiyama PHYSICA SCRIPTA 90 2015/06/01 0031-8949
  5. 研究論文(学術雑誌) 単著 Nonadiabatic effect on the quantum heat flux control Chikako Uchiyama PHYSICAL REVIEW E 89, 1-10 2014/05/01 1539-3755

研究発表

  1. ポスター発表 磁化回転による電子流のスピン偏極制御 日本物理学会 年次大会 2018/03/25
  2. 口頭発表(一般) 環境系のエンジニアリングによるエネルギー伝送 環系配置の場合 日本物理学会 年次大会 2018/03/23
  3. 口頭発表(一般) Non-Markovian dynamics of energy flow 日本物理学会 年次大会 2018/03/23
  4. 口頭発表(一般) Environmental engineering for quantum energy transport 日本物理学会 年次大会 2018/03/23
  5. 口頭発表(一般) スピンポンピングに対する非マルコフダイナミクスの影響 日本物理学会 年次大会 2018/03/23

知的財産権

  1. 量子情報処理におけるデコヒーレンスの制御方法 特願2003-323875 2003/09/17

学外あるいは所属学部等外の組織との共同研究

  1. 2017/04/01-2019/03/31 国立情報学研究所 代表 量子開放系における「情報」の流れに対する非平衡統計力学的アプローチ 研究統括
  2. 2016/06/29-2019/03/31 理化学研究所 分担 スピンポンピング効果の流れ生成メカニズムのミニマムモデルに基づく解明 数値計算
  3. 2015/04/01-2019/03/31 イタリア・ミラノ大 代表 量子開放系における”情報”の流量と質の定量化に関する研究 研究統括
  4. 2015/04/01-2019/03/31 東京大学・生産技術研究所 分担 メソスコピック系における非平衡輸送現象の熱力学の構築と熱機関の設計 数値計算
  5. 2015/04/01-2018/03/31 東京大学・生産技術研究所 代表 量子開放系における”情報”の流量と質の定量化に関する研究 研究統括

その他の教育実績

  1. 2016 SSH研修(巨摩高校)

指導実績

  1. 修士学位論文指導 2017 1 0 1 1 1 エネルギー伝送に対する環境世界の影響についての研究、およびスピントロニクスに関する研究について指導を行った。 12 200
  2. 学部卒業論文指導 2017 3 0 3 3 1 エネルギー伝送に対する環境世界の影響についての研究、およびスピントロニクスに関する研究について指導を行った。 12 200
  3. 学部卒業論文指導 2015 6 0 6 6 1 エネルギー伝送に対する環境世界の影響についての研究、およびスピントロニクスに関する研究について指導を行った。 12 100

その他の学部学生指導

  1. 2016 20 就職ガイダンス(3回)、個別面談、個別指導を行った。

外部発表指導の実績

  1. 2017 3 100 1 20
  2. 2016 1

国際交流・国際貢献

  1. 2015 国際交流、地域交流、留学生と日本人学生の交流 国際会議「International Symposium on Foundation of Quantum Transport in Nano Science」を山梨大学にて開催した。ナノ系における量子輸送について最先端の研究を行っている国内外から20名超の研究者(うち11名が海外研究者)が一堂に会し、多方面からの議論を行い、共同研究を開始する機会を提供した。

所属学協会

  1. American Physical Society
  2. 日本物理学会