山梨大学
大学院 総合研究部 教育学域
人間科学系(教養教育センター)

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准教授

仲本 康一郎

ナカモト コウイチロウ
Nakamoto Kohichiroh

プロフィール

  1. 私の専門は現代日本語を対象とした認知言語学です。認知言語学は、言語学の一分野とされていますが、言語の構造や意味の記述だけでなく、それらを介して人間の精神や文化的な背景、社会的な行動様式等へと考察を進めます。その意味で心理学や社会学に近いといえるかもしれません。私たちは日々言葉を用いて何をしているのか、世界をどのように理解しているのか、また、他者といかに関係を結んでいるのかといった問題を考えます。
    具体的な担当科目は、日本語教員養成コース科目「日本語教育概論」、日本語の文法を基礎から学ぶ「日本語の文法」、言語の習得や理解のメカニズムについて考察する「言語心理学」などです。また、教養教育センターでは、初年次教育科目「大学生のための言語表現」と留学生のための日本語科目を担当しています。日本語教育に関心のある人、日本語のしくみに興味のある人、深く人間の言葉について考えてみたい人、一緒に言葉の大海を泳いでみませんか。

経歴

  1. 独立行政法人情報通信研究機構 専攻研究員 2001/12/01-2006/03/31

学歴

  1. 広島大学 教育学部 日本語教育学科 その他 1994/03/31 卒業
  2. 上智大学 外国語学研究科 言語学専攻 博士前期 1996/03/31 修了
  3. 京都大学 人間・環境学研究科 博士前期 1998/03/31 修了
  4. 京都大学 人間・環境学研究科 博士後期 2001/03/31 単位取得満期退学

学位

  1. 学士(教育学) 広島大学 1994/03/25
  2. 修士(言語学) 上智大学 1996/03/31
  3. 修士(人間・環境学) 京都大学 1998/03/23
  4. 博士(人間・環境学) 京都大学 2005/03/23

教育・研究活動状況

グローバル化する現代社会において、日本の学校でも学習者の多様化が進んでおり、外国人児童生徒等教育について専門的知識を備えた教員の育成が課題となっています。こうした現状を踏まえ、山梨大学教育学部では日本語教員養成プログラムを立ち上げ、外国につながる子どもたちを支援することができる人材の養成を行っています。

研究分野

  1. 日本語教育 日本語教育
  2. 日本語学 日本語の語彙と文法
  3. 言語学 認知言語学

研究キーワード

  1. 身体性,感性,カテゴリー化
  2. 生態心理学,アフォーダンス
  3. ナラティブ,談話分析

研究テーマ

  1. 環境を語る言葉 私たちは周囲の世界をどのように認識しているのでしょうか。本研究では、生態心理学の知覚・行為観に立ち、人間は環境を能動的に探索する活動体――エージェントであるとみなし、人が外界の事物や事象を言語としてどのように概念化するのか、またその背景にはどのような知覚や運動のメカニズムが働いているのかを考えています。
  2. 人生を紡ぐ言葉 人は日常的な営みをふと振り返ったり、思いがけない出来事に出会うとき、それを物語として構成します。これは人が、自らの行為や周囲の出来事に意味を見出し納得するためであると考えられます。本研究では、私たちがどのような心のメカニズムによって語りを生み出すのかを、認知物語論の観点から、主体の意図や感情を表わす物語標識に注目して考察しています。
  3. 感性の言語学

競争的資金等の研究課題

  1. 語りの構造化・反復・共話を可能にするナラティブ・リアリティの認知言語学的解明 科学研究費補助金 基盤研究C 文部科学省 科学研究費 2015/04/01-2018/03/31
  2. 英語対話教材開発のためのマルチモーダルデータベースの構築とその利用 科学研究費補助金 基盤研究C 文部科学省 科学研究費 2014/04/01-2017/03/31
  3. 日英対照マルチモーダル音声対話データベースの作成:応用認知言語学の観点から 科学研究費補助金 基盤研究C 文部科学省 科学研究費 2010/04/01-2013/03/31

著書

  1. 概念化と意味の世界:認知意味論のアプローチ 深田智(著), 仲本康一郎(著), 山梨正明(編) 研究社出版 2008/05/29 978-4-3272-3703-5
  2. 予期の構造と言語理解 仲本康一郎(他著), 山梨正明(他編) ひつじ書房 2009/09/10 978-4-8947-6482-8
  3. 痕跡的認知と言語表現 仲本康一郎(著), 児玉一宏・小山哲春(編) ひつじ書房 2008/09/23 978-4-8947-6415-6
  4. 形容詞「きつい」の多義構造 仲本康一郎(著), 児玉一宏・小山哲春(編) ひつじ書房 2013/04/12 978-4-8947-6631-0
  5. 山梨大学の事例:初年次日本語教育の取り組み 仲本康一郎 ナカニシヤ出版 2018/03/30 978-4-7795-1250-6

論文

  1. 研究論文(学術雑誌) 単著 行為の空間と接近可能性 仲本康一郎 生態心理学研究 日本生態心理学会 3, 23-34 2008/12/01 1349-0443 東京
  2. 研究論文(学術雑誌) 単著 アフォーダンスに基づく発話解釈:行為の難易度を表わす形容詞文 仲本康一郎 語用論研究 開拓社 2, 50-64 2000/12/01 13457365
  3. 研究論文(学術雑誌) 共著 メタファーで学ぶ発想の違い:認知言語学の観点から 谷村緑, 仲本康一郎 大学英語教育学会紀要 大学英語教育学会 45, 95-109 2007/10/01 02858673
  4. 研究論文(学術雑誌) 共著 メタファーで学ぶ詩学:認知言語学の観点から 谷村緑, 仲本康一郎 大学英語教育学会紀要 大学英語教育学会 48, 81-93 2009/03/01 02858673
  5. (MISC)総説・解説(商業誌) 単著 接近可能性に基づく空間認知 仲本康一郎 月刊言語 大修館書店 37/ 7, 52-57 2008/05/01 0287-1696

研究発表

  1. 口頭発表(一般) 物語標識:ストーリーを構造化する装置 京都言語学コロキアム第10回年次大会 2013/08/25
  2. シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) 認知語用論に基づくナラティブ・リアリティの解明に向けて――語りの構造化・共話・反復から見えること 日本語用論学会第 20回大会(20周年記念大会) 2017/12/16 本ワークショップの目的は、どのような心のメカニズムによって物語が生成されるのかを認知語用論の観点から考察することにある。従来までの研究では、物語の展開や談話理解を支える知識構造を考察するものが多かったが、本研究では、人が語るという行為によって物語を「生成」するという見解に立ち、動的なプロセスにおいてナラティブ・リアリティがどう構築されていくかを探究する。 個別発表では、(i) 語りが時間標識や意図標識など、さまざまな物語標識によって「構造化」されること、(ii) 単一の物語が複数の話者によって「共話的」に語られうること、 (iii) 同一の物語が何度も「反復的」に語られることで表層的な変容を受けつつ同一性を保持することに着目し、語りの展開可能性、共話可能性、反復可能性を架橋するナラティブの認知メカニズムを考察する。
  3. シンポジウム・ワークショップ パネル(公募) 言葉は環境とともにある:言語への生態学的アプローチ 日本心理学会第75回大会 2011/09/15 これまでの言語に関する心理学においては、言語的コミュニケーションとは、概念やイメージの伝達であるという前提に立ってきた。しかし、その前提は、現在の言語哲学からは厳しい批判を浴びている。本ワークショップでは、生態心理学の立場から、言語的コミュニケーションを環境に埋め込まれた身体的行為として捉えることで、従来のモデルに代わる心理学的言語論の可能性を開拓したい。
  4. 口頭発表(招待・特別) 評価の局面と解釈の階層性 第12回日本語用論学会大会 2009/12/05
  5. 口頭発表(一般) 日英対照から考える翻訳の授業 第48回JACET全国大会 2009/09/05 本発表では英日翻訳の授業実践報告を行った。英日翻訳は、英語を自然な日本語に直す作業をいう。このような英日翻訳をカリキュラムに組み込んでいる大学は少なくないと思われるが、手軽に使用できる初心者向けの適当な教材は少ない。本発表では、日本語と英語の表現の違いに焦点を当て、翻訳の際に問題となるような語彙や構文を使用して作成した教材を基に、どのように授業を行ったかを報告した。

学外あるいは所属学部等外の組織との共同研究

  1. 2017/07/11-2018/03/30 公益社団法人日本語教育学会 文部科学省委託事業 分担 外国人児童生徒教育を担う教員の養成・研修モデルプログラム開発事業 資質能力検討・作業委員

教育実績

  1. 日本語教員養成プログラム・コーディネーター 2008/04/01 日本語教員養成プログラムの運営
  2. 自発的教養科目部会長 2016/04/01 自発的教養科目部会の運営,代表
  3. オフィス・アワー 2008/04/01 週1コマのオフィスアワーの設置

その他の教育実績

  1. 2016 人間形成科目「大学生のための言語表現」の開講
  2. 2016 教員免許状更新講習
  3. 2016 他大学におけるCOC/COC+事業実施状況の調査
  4. 2011 留学生のための就職説明会の開催(11月、1月実施)
  5. 2010 やまなし大学スピーチコンテスト

指導実績

  1. 学部卒業論文指導 2013 3 3 1 日本語教育に関する論文指導
  2. 学部卒業論文指導 2015 1 1 1 日本語教育に関する論文指導
  3. 学部卒業論文指導 2016 2 2 1 日本語教育、英語教育に関する論文指導
  4. 学部卒業論文指導 2017 1 1 1 英語学に関する論文指導

修士・博士論文審査

  1. 2009 副査 1
  2. 2010 副査 1
  3. 2011 副査 1

社会貢献活動

  1. 外国人児童生徒等教育 2010/04/01 毎年、甲府市教育委員会及び日本語指導センター校と連携し、日本語教員養成プログラムの授業の一環として、日本語を母語としない子どもたちへ向けた日本語指導支援活動を行っている。
  2. 讀賣新聞「教育ルネサンス」取材 2016/06/16-2016/06/16 山梨大学教育学部日本語教育実習の取材
  3. 帰国・外国人児童生徒教育研究会 2012/06/12-2012/06/12 外国人児童生徒に対する日本語指導の在り方に関する講演
  4. 帰国・外国人児童生徒教育研究会 2014/02/04-2014/02/04 山梨県の学校における帰国外国人児童生徒教育に関する講演

国際交流・国際貢献

  1. 2009 国際交流、地域交流、留学生と日本人学生の交流 (相手方国名)中華人民共和国 (相手側機関名)内蒙古医学院・公共教育学院 (受け入れ人数)1名
  2. 2010 国際交流、地域交流、留学生と日本人学生の交流 (相手方国名)タイ王国 (相手側機関名)コンケン大学 (受け入れ人数)3名
  3. 2012 国際交流、地域交流、留学生と日本人学生の交流 (相手方国名)タイ王国 (相手側機関名)コンケン大学 (受け入れ人数)2名
  4. 2013 国際交流、地域交流、留学生と日本人学生の交流 (相手方国名)タイ王国 (相手側機関名)コンケン大学 (受け入れ人数)3名
  5. 2014 国際交流、地域交流、留学生と日本人学生の交流 日本政府(文部科学省)奨学金留学生 (相手方国名)タイ王国 (相手側機関名)コンケン大学 (受け入れ人数)1名:2年間

所属学協会

  1. 日本語教育学会 2003/04/01
  2. 異文化間教育学会 2017/04/01
  3. 日本語文法学会 2016/04/01
  4. 日本認知言語学会 2001/04/01
  5. 日本語用論学会 2000/04/01

学外委員

  1. 日本語文法学会 学会誌編集委員会 2016/04/01-2019/03/31
  2. 日本認知言語学会 大会実行委員会 2009/04/01-2011/03/31
  3. 日本認知言語学会 大会実行委員会 2012/04/01-2014/03/31