山梨大学
大学院 総合研究部 教育学域
教育学系(教育実践創成講座)

准教授

茅野 政徳

カヤノ マサノリ
Masanori Kayano

経歴

  1. 川崎市立高津小学校 教諭 1997/04/01-2003/03/31
  2. 川崎市立西生田小学校 教諭 2003/04/01-2005/03/31
  3. 横浜国立大学教育人間科学部附属横浜小学校 教諭 2005/04/01-2015/03/31
  4. 東京学芸大学附属竹早小学校 教諭 2015/04/01-2018/03/31
  5. 山梨大学大学院総合研究部教育学域 教育実践創成講座 准教授 2018/04/01

学歴

  1. 横浜国立大学 教育学部 小学校教員養成課程国語科 1997/03/31 卒業 日本
  2. 横浜国立大学 大学院教育学研究科 教育デザインコース国語専攻 修士 2013/03/31 修了 日本

学位

  1. 修士(教育学) 横浜国立大学 2013/03/22

教育・研究活動状況

小学校教諭としての長年の経験をもとに、学校や自治体を通して出会った多くの先生方とともに国語科を中心に児童の姿で語り合う授業研究の在り方を日々追求しています。また、教科書教材史研究に関心をもち、伝記教材や詩教材など読むことの領域に関する教材の変遷について研究を進めています。

研究分野

  1. 教科教育学 国語科教育

研究テーマ

  1. 国語科教材史
  2. 教材開発論
  3. 国語科学習論

競争的資金等の研究課題

  1. 小学校国語科学習における,多様な伝記教材を活用した新たな指導法及び単元学習の開発 科学研究費補助金 奨励研究 日本学術振興会 2014/04/01-2015/03/31
  2. 新聞・映像等多様なテキストを用いた,実生活に生きてはたらく言語活用能力の育成研究 科学研究費補助金 奨励研究 日本学術振興会 2009/04/01-2010/03/31
  3. 説明文・物語文の客観的・能動的な読みの学習指導を通したPISA型読解力の育成 科学研究費補助金 奨励研究 日本学術振興会 2007/04/01-2008/03/31

著書

  1. 第2章 座談会「言葉による見方・考え方」を働かせる授業とは 第3章 5年 文学・説明文 茅野政徳 東洋館出版社 2018/02
  2. 「若者言葉」に対する考えを,バズセッションで深めよう(高学年・6年/話すこと・聞くこと/「『若者言葉』は言葉の乱れ?!」) 茅野政徳 明治図書 2017/03 「アクティブ・ラーニング」の視点を生かし,小学校国語科の授業改善をどのように行っていくべきか,について授業実践例を交えながら解説することを目的に刊行された。執筆を担当したのは,高学年の「話すこと・聞くこと」領域である。主体的・対話的な学びが生まれるよう,子どもに身近でありながら,様々な考え方が交錯し,他者と話したり聞いたりする必然性が生じやすい「若者言葉」を題材とした。資料や実体験,調査などをもとに自らの考えを形成し,それをバズセッションをくり返しながら他者と協働して深化させ,共有していく具体的な姿を示した。
  3. 時代を切り開いた世界の10人 レジェンド・ストーリー 第2期シリーズ 学研出版 2015/02 各巻の伝記に関し、内容及び構成等を指導助言した。また、各巻に「伝記学習 感動や考えを新聞にまとめてみよう」と題したページを用意し,伝記の読み方,主人公の生き方や考え方をどのようにまとめるか,についてポイントを示している。さらに,新聞にまとめる際に取り入れたい内容やレイアウトの工夫について実際に子どもが作成した新聞をもとに解説した。
  4. 第3章 学びをつくりあげる子どもたち 3-3ベース力をはぐくみ発揮することで,「あたたかなクラス」が生まれるような授業づくり 茅野政徳 東洋館出版社 2015/01 「ベース力」が,はぐくみ発揮される国語科学習の具体的事例を提案した。子どものノート記述や発言,対立や考えの変容を前面に出し,考察を進めた。TとKとMという子どもの資料収集,考えの構築,話し合いの軌跡,考えの変容を軸に論を展開しているが,その中で,「ベース力」と相俟って,一人一人の子どもが国語科で培った,事実と意見・感想を区別する力,情報を選択する力などを生かしていることを主張している。
  5. 第3章 学びをつくりあげる子どもたち 3-1学びをつくりあげる「ベース力」 茅野政徳 東洋館出版社 2015/01 子ども一人一人が思考し,判断し,表現することを通して協働的な学びを創り出す。そんな「あたたかなクラス」づくりに向け,どのような環境整備が必要か,また教師は子どもの学びに対してどのような役割を果たすべきか,を明らかにすることを目的とした。執筆部分では,全教科・領域ではぐくむべき力と,子どもの思考プロセスをもとに,汎用的な資質能力として勤務校が独自に位置付けた「ベース力」がどのような経緯で形づくられ,改訂されてきたのかを時系列で報告した。

論文

  1. 研究論文(学術雑誌) 単著 「比較」から広がる「思考」の世界 茅野政徳 教育科学「国語教育」 明治図書 815, 36-39 2017 次期学習指導要領国語の「学習内容の改善・充実」の視点の中で注目されるのが,語彙指導と情報の扱い方である。その両方に関連する「思考」を高学年においてどのように指導するか,という課題を解決する目的で,「比較」という思考を土台に据えた説明的文章の単元を開発した。実践の結果,「比較」を通して,取り上げられている事象の違いやよさが明確になることに気付いたり,筆者の論の進め方や事実と意見の関係に着目し,それに対する自分の考えを持ったりする姿が見られるようになり,思考法に広がりが表れることを明らかにした。
  2. 研究論文(学術雑誌) 単著 みんなの読み,その子の読み 茅野政徳 「教育研究」 初等教育研究会 1383, 22-25 2017/05 文学教材の読解において,多くの子どもから賛同を得る「あり得る」(みんなの)読みと,その子にしか生起しない,全体からすると「あり得ない」(この子)の読みがどのように形成されるのか,を具体的な読者反応をもとに考察し,その反応の根底にあるのは,刷り込まれている文学に対する知識の枠組みであることを示した。また,Yさんという子どもの読みの具体を挙げながら,(この子)の読みを生かすためには,その読みが生まれた背景や要因を探る洞察力,教材分析力,学びを広く捉える柔軟性が,教師に必要であることを指摘した。
  3. 研究論文(学術雑誌) 単著 比べてみると見えてくる,新たな「伝記」の世界 茅野政徳 「国語教育研究」 日本国語教育学会 540, 50-55 2017/04 子どもが被伝者の生き方に対し,自らの考えを投影して向き合いつつ,伝記の特殊性を生かした新たな読みの視点や技能を獲得できる単元を開発した。第1次では安藤百福を被伝者とした自作教材を用意し,「運命の分かれ道」に対する自分と被伝者の判断の違いを知ることで,被伝者に正対しようとする主体性が喚起された。第2次では,宮沢賢治の伝記教材7編を比較した。「宮沢賢治の花」という図式化を取り入れた結果,それぞれの伝記の特徴と書き手の意図に目が向くようになり,伝記学習だからこその新たな読みの視点や技能が習得されたことを述べた。
  4. 研究論文(学術雑誌) 単著 実践研究者かつ研究実践者であれ ~「点」を太い「線」へ,「線」から確固たる「点」を~ 茅野政徳 「教育研究」 初等教育研究会 1365, 22-25 2015/11 伝記教材の新たな指導法や国語科学習における価値を生み出すことを目的とした実践を構想した。同一人物の伝記教材を読み比べる活動を設定することによりエピソードや描かれる人物像,価値づけなどの共通点と相違点に気づき,被伝者を多面的に見つめるきっかけとなるだけでなく,書き手の執筆意図や時代性に目を向ける契機ともなることを指摘した。また,石山脩平を例に,先人から引き継がれた研究の「線」と目の前の子どもとともに創り出す実践という「点」との融合がいかに必要であるかを訴えた。
  5. 研究論文(学術雑誌) 単著 多様な情報や実体験をもとにして自分の考えをつくりあげよう 「だれに『風が吹いている』?!」の単元開発 茅野政徳 「国語教育研究」 日本国語教育学会 505, 58-63 2014/05 子どもの実生活における情報入手の在り方を考慮し,身近な題材について多くの媒体の情報を受け取り,実体験をふまえながら考えを形成する単元の有効性を提唱すべく実践に取り組んだ。実践を通し,題材の身近さが意欲につながり,また資料から多くの情報を得たり実体験をもとに考えたりすることで,自信と説得力を持って語る姿が見られた。さらに選手,国民,観客など様々な立場から多面的に事象を捉える能力の育成も可能であることが確認された。

研究発表

  1. シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) 研究企画:文学作品の謎解き読み ―国語教育研究の立場からの評価― 日本教授学習心理学会 第14回年会 2018/07/07
  2. シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) 鼎談「新しい学習指導要領と国語単元学習」 日本国語教育学会研究部主催 第14回川崎の集い 2017/07/08
  3. 口頭発表(一般) 主体性・協同性の育成をめざす『自己実現活動』の成果と課題 平成28年度関附連宇都宮大会 2016/11
  4. シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) シンポジウム「国語教育の動向と展望 -学習指導要領の改訂とアクティブ・ラーニングをめぐって-」 第3回国語科理論×実践セミナー 2016/07/30
  5. シンポジウム・ワークショップ パネル(指名) 思考力・想像力を育てる読むことの学習 東京学芸大学国語教育学会 平成27年度公開研究大会 2016/02/27

担当授業科目

  1. 授業研究マネジメント論
  2. 言語学習開発論
  3. カリキュラムのマネジメント
  4. 学校・授業改善プロジェクト実習

教科書・教材

  1. 教育出版小学校国語教科書編集委員 2012/04

社会貢献活動

  1. 校内授業研究会 指導講評 研究テーマ「国語科における主体的・対話的で深い学びの実践について」 2018/08/31
  2. 校内研究推進事業「学びパワーアップ豊中」推進校 教科教育推進部 校内研修会 公開授業・講演 演題「3つの対話が織りなす『深い学び』~読むことを中心に~」 2018/08/29
  3. 夏季研修会 指導案検討第2回 研究主題「表現することを楽しむ子をめざして~文学的文章の授業づくりにおける教師の手立て~」 2018/08/27
  4. 夏季校内研修会 研究主題「ともに学び合う子どもをめざして」 2018/08/22
  5. 教員免許状更新講習 テーマ「国語科教育における『読むこと』領域の役割を問う」 2018/08/10

所属学協会

  1. 創造国語対話の会 2016
  2. 教育実践対話の会 2013
  3. 全国大学国語教育学会 2011
  4. 日本国語教育学会 2000